「シリウス文明がやってくる」 Kagari ∞ Kazuki より転載
2008年11月11日
「過信」をしてはいけない
「過信」をしてはいけないということは、私たちの誰もが、注意が必要なところです。
一般社会では多くあることだと想いますが、仕事の覚え始めの頃は、緊張しているので、いろいろなところに注意が向きます。
しかし、その作業に慣れてきたときに、自分自身が偉く観じられるようになるのか、驕りの気持ちが出てくるということで、「過信」に陥ります。
私は、いまよりも若い頃に、一時期だけ、とび職をしていたことがあり、とあるビル建設で足場を組んでいました。
周りの熟練した職人たちに比べて、私はまだ若手だったこともあったのか、ひとりの手馴れた雰囲気の職人が、意気揚々と作業を行なっていました。
その表情からは、良いところを見せようと、得意になっているさまが、ありありと見受けられたのです。
嫌な予感が当たったのかどうか、しばらくした瞬間に、その職人は、足元のバランスを崩して、落下してしまいました。
3-4階程度の高さが幸いしたのか、生命に別状はありませんでしたが、
足腰などが何本も骨折してしまうという重症に見舞われてしまいました。
その他にも、高層ビルの足場組みで、安全帯を手すりなどに掛けて作業をしなくても平気だという「過信」のために、突風に煽られて、落下して死亡するケースも、目撃したことがあります。
このように、命懸けな場面においては、「過信」がいけないことは、言うまでもないことかもしれません。
何らかの地位や名誉を得ることで、周囲から大絶賛されたり、注目を受けたり、脚光を浴びるということで、有頂天になり、文字通り、周囲も、自分自身も観えなくなるということもあります。
このこともまた、「過信」に繋がる要素が多いことは言うまでもありません。
スピリチュアルな世界に限って云うならば、「スピリチュアル・エゴ」という、その霊性の高さを競うかのように、他人よりもすごいのだということで、優越感に浸るという「過信」があります。
例えば、アカシック・レコードを観るという、アカシック・リーディングというものがありますが、以前に、いろいろとネットの世界をチェックしていたときに、そのようなことをされている方もまた多いのですが、その精度が問われるということで、「スピリチュアル・エゴ」とともに、「過信」に繋がることがあります。
現時点で、多くの方々のほうが、アカシック・レコードを観に行くことは困難だということで、その情報について、確認する術がないかもしれません。
そのことをいいことにして、リーディングをされる方は、いい加減になってはいけないし、責任を持つべきです。
つまり、有料でアカシック・リーディングをされている方の多くは、とてもいい加減で、パズルのように、部分部分を繋げて、都合のいいように解釈しているということが多々ありました。
これは、どの領域にアクセスしているか、ということが非常に重要でありまして、本当に、リーディングの精度が高い霊格者は、ほんの一握りであることがよく分かります。
どうしても、誰かにリーディングをして欲しかったとしても、誰でもかんでも、やたらめったらに大金を払うのは、気分休めに占いを観てもらうのと、何ら、変わりはないでしょう。
これらのように、「過信」をしてしまうのには、自分自身に対しても、他人に対しても、「謙虚」さが皆無になっている証拠です。このようなことについてさえも、『エメラルド・タブレット』にその記述があり、まず、原文から引用させて頂きますと、
おー人よ、汝の智恵に誇ること勿(なか)れ。
賢者と話す如く無知なる者と話し合え。
もし、完(まった)き智恵の者汝に来たりなば、智恵がすべてなれば、それを聞き、かつ、心にとどめよ。
※完き = 完全無欠なる
これについて、M・ドーリル博士からの解説では、
高慢な人間は賢者ではなくして愚者である。
それは、自慢はその人をうぬぼれ者にし、すべてのものを自分自身の基準とものさしとによって測らせ、学ぶことを拒否するからである。
さらに、翻訳者の注釈でも、
“稔るほど頭を垂れる稲穂かな”というのは霊的なことにもあてはまる。
むしろ、霊的なことにこそ適切な句である。
といった具合に注意を促しています。
M・ドーリル博士による『エメラルド・タブレット』や、真義シリーズ5巻のような書は、あまりにも多くの真理が書かれているのであり、一字一句を疎かに読んではいけないということが云えます。
私たちは、「過信」をしないように、常に、「謙虚」な姿勢を正している必要があります。
“あなたの呼ぶ声に 気づく時には 失くした物にただ 手を伸ばすだけ”
福井舞 さんが唄う 『アイのうた』 のPVです。
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